Dr. KOJI's Counsering Room ●Dr.孝治の診療室

【のど】味覚や、発声をつかさどる器官。コミュニケーションに大切な器官です。

のどや声はコミュニケーションに大切です。
扁桃腺が腫れてよく熱が出る
扁桃腺は、ばい菌などから体を守ってくれています。戦う相手のばい菌をよく知るために、扁桃腺は体に入ってきたばい菌をその中に取り込んでいろいろ調べていますが、ばい菌が、逆に、扁桃腺の中に巣くってしまうことがあります。そうすると、疲れたり、体力が落ちたときにばい菌が勢力を増して、扁桃炎を起こすようになります。
抗生剤を飲んでいる間はいいのですが、止めると、又再発します。年3~4回以上、38度の熱が出るときは、入院して扁桃腺を摘出したり、外来で扁桃腺に巣くったばい菌を焼却する処置が必要になります。
口臭が気になる
慢性扁桃炎、慢性副鼻腔炎、逆流性食道炎、歯槽膿漏など様々な原因で、口臭がひどくなります。
原因を突き止めれば、薬や外来での処置で改善することが多いので、ご相談下さい。
IgA腎症 /掌蹠膿疱症/胸肋鎖骨骨過形成
慢性扁桃炎があると、体の様々な部位に病気を起こすことがあります。
IgA腎症は、慢性糸球体腎炎の中では多く、放置すると腎臓が壊れてしまい、血液透析が必要になることがあります。掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に頑固な湿疹ができる病気で、重症化すると爪も変形することがあります。胸肋鎖骨骨過形成は、鎖骨のまわりが痛く腫れてくる病気です。
いずれも扁桃腺が原因で離れた部分に病気を起こしているので、扁桃腺を摘出し、追加の薬物療法を行うと、根治することが可能です。
睡眠時無呼吸症候群
朝起きても寝た気がしない、頭が重い、日中眠くなる、会議や講演会の間居眠りをしてしまう、等の症状がある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。寝ている間は、体の筋肉の力がゆるむので、舌が背中側に落ちて、喉の空気の通り道が狭くなってしまう事が原因です。
太り気味の方、顎が小さい方、鼻の病気がありよく鼻がつまる方、扁桃腺が大きい方、口を開けて呼吸している子供さん、いびきがひどい方などに発症しやすいようです。
狭窄部位がわかれば、1回の手術で治ることもありますし、CPAPという装置を寝る時につけると楽になります。
放置すると、高血圧などの生活習慣病や、脳梗塞、心筋梗塞などの発症率が高くなります。ご心配な方は、ご自宅で行えるスクリーニング検査を受けることをおすすめします。
声がかすれる
風邪を引くと声がかれるものですが、一ヶ月以上も続くときは、声帯をみてもらった方がいいでしょう。
ポリープや、時には喉頭癌が原因になっていることもあります。声帯ポリープは、大声を出したり、ひどい咳をして声帯に出血した後できることが多い病気です。
学校の先生や声を使うお仕事をされている方にできるのが声帯結節で、声帯にできるたこです。声帯を酷使することによりできます。たばこを吸って、声を使う職業の方にはポリープ様声帯ができやすい疾患です。喫煙の関係で喉頭癌ができることもあります。内視鏡で声帯をみればすぐに診断がつきます。ポリープが小さければ、入院しなくても外来で切除することが可能です。ご相談ください。
声が震える・つまる
声が揺れてしまったり、詰まるようになってしまう方がいます。結婚式のスピーチで声が震えるのは緊張のせいで心配ありませんが、日常の会話でも症状が出ると、問題です。
揺れるときは喉頭振せん、詰まるときはけいれん性発声障害のことが多いです。ストレスの多い現在増えてきているように思います。けいれん性発声障害は手術をすると改善が期待できます。喉頭振せんでは、薬物療法が主体となります。
一度専門医の診察を受け、正しい診察のもと治療を試みてください。
反回神経麻痺
甲状腺の手術や、食道や肺の手術の後声が出なくなってしまうことがあります。反回神経という、声帯を動かす神経が障害されてしまうことによります。時間とともに、徐々に声が出る方もいますが、数年たっても声が出ない方は、日常生活の苦痛が大きいので、治療が必要になります。
程度により手術の方法も変わりますが、術後は大分楽に声が出るようになります。
手術ができる施設が限られていますので、専門医にご相談ください。
のどが詰まる 逆流性食道炎
ご飯は普通に食べれるのに、何もしていないときに何かのどに詰まっているようで苦しい。病院に行ってのどをみてもらっても、何も異常がないといわれた。このような方は、逆流性食道炎のことがあります。
食道の入り口にある弁の役割をしている筋肉が固く締まったために起こる症状で、胃の内容が頻回に食道に逆流すると発症します。内服と生活指導で改善します。
咳が止まらない
咳が止まらず、はきそうになるほどひどい。内科の先生にみてもらっても、肺に異常はないといわれた。こんな時も逆流性食道炎の可能性があります。
胃酸がのどまで逆流することによって刺激され、のどの粘膜が過敏になって、話をしただけで咳き込んでしまいます。咳が続いて、吐いてしまいそうになることもあります。夜、横になっているときに逆流は起こりやすいので、寝ているときに咳が出たり、息が苦しくなるときもあります。睡眠時無呼吸症候群がある人は、逆流を起こしやすくなっています。
頑固な咳が続くときは、耳鼻咽喉科医の診察も受けるとよいでしょう。
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朴澤耳鼻咽喉科[ほうざわじびいんこうか]