東日本大震災から3ヶ月が経ちました

千年に一度と言われる大地震から、3ヶ月が経ちました。
3月11日、皆さんはいかがされていましたか?
お一人お一人に、大変なストーリーが、あったことと思います。
思い出としてしまうには、まだまだ記憶が生々しく残っていらっしゃることでしょう。

地震でめまいが治った!?
地震の時、ちょうど、当院ではめまいの患者様を診察中でした。
3年間原因不明のめまいが続き、様々な病院を回っても解決できず、
大変お困りで、インターネットで当院を探し、来院されました。
お話を伺っている最中に、地震が起こりました。
スタッフと一緒に、患者様を誘導して、ビルの外、定禅寺通りのけやき並木に避難しました。
強い余震が続き、ビルが揺れるのが肉眼でもはっきりと見ることができ、大変怖い思いをしました。
ところが、このめまいの患者さんは大地震の揺れでリセットされたのか、3年間続いためまいが嘘のようになくなり
大変喜んで帰宅されました。
そんなこともあるのかと思いましたが、不幸中の幸い、まずは良かった。

地震の夜、満天の星
その晩は、ライフラインが止まり、街中の明かりが消えました。
雪がやんだ後、空を見上げると満天の星空です。
こんなにも美しい星空を仙台で見るのは何年ぶりだったでしょうか?
いつも、星空はそこに輝いていたのに、
私たちは、それを人工の光で見えなくしてしまっていたのに、気がつかされました。
震災の夜、この美しい夜空は、私たちに何を語りかけていたのでしょうか?

津波、そして澄んだ海
津波は陸地深く侵入し、多くの尊い命を飲み込み、そして多くの町を破壊しました。
一方で、これまで何年にもわたり、私たちが海に垂れ流し、海底に沈殿していったヘドロが、
津波で陸へ打ち上げられました。
このヘドロは乾燥し舞い上がり、乾燥ヘドロとして、
呼吸器や眼、皮膚に炎症を起こすなど、健康被害をもたらしています。
一方で、今、三陸の海は澄んでとてもきれいです。
この澄んだ海は、私たちに何を知らせようとしているのでしょう?

地球の健康
知らず知らずのうちに私たちは自分の住む地球を汚してきました。
地球には自浄作用がありますが、それを超える影響を与えてしまったのです。
地球温暖化が叫ばれる中、様々な思惑により、
いまだに、解決に向けた行動が躊躇されています。

プロメテウスの火、原子力
今回の大震災を経験した後も、私たちは元の生活に引き返すことができるのでしょうか?
ギリシャ神話でプロメテウスは、神の国から盗んだ火を人に与えました。
便利で快適な生活に必要な電力を獲得するために、原子力にも私たちは手を染めました。
制御の難しい原子力を使って、いったい私たちは何を得ようとしていたのでしょうか?

ポンペイが教える事
仙台市博物館では、震災の中、ポンペイ展が開催されていました。
火山の爆発という自然災害により、
一瞬にして日常生活が停止し、そのまま保存された紀元前の古代ローマの町が教えてくれるのは、
2000年の年月を経ても、人の暮らしは基本的に何も変わっていないと言うことです。
道には車が行き交い、わだちが残り、市場が賑わい、郊外には劇場があり、
働き、生活を謳歌する人々の暮らしがありました。

2000年の間に変わったのは、スピードだけともいえます。
より早く、遠くに私たちは移動できるようになりました。
地球の裏側の出来事も、瞬時に知ることができます。
しかし、それと引き替えに、実は多くの大切なものを失っていることに、
ようやく私たちは気づきはじめています。

震災から3ヶ月、そして考えるべき事
この大震災を契機に、私たちのあるべき生活、地球との関わり方を考え直さなければならないでしょう。
考える重要度、優先順位をしっかり持つ必要があります。

地球と地球上に生息するあらゆる生物にとって必要な環境は?
私たちの本来あるべき生活とは?
それに必要なエネルギーは?
それを供給する手段は?

現在行われている多くの議論は、順番が全く逆です。

統合医療の必要性
さて、医療の面でも、同じ事が言えます。
対症的な治療により、沢山の薬を死を迎えるまで、飲み続けなければいけない人が大勢います。
健康な生活と言えるのでしょうか?
根本的な病気の治癒を目指す医療でなければ、
薬漬け医療のそしりを受けるばかりでなく、
人々が健康を回復したと感じる事はありません。

病を克服し、本当に健康な生活を過ごすためには、
薬に頼らず、
食生活の改善など日常生活を変える、
より深く作用し病気の根本治療につながる補完医療を考慮するなど、
統合医療的な考えを取り入れる必要があります。

頑張れ日本人
震災の夜の満天の星空、津波の後の澄んだ海は、

私たち人間が、他の生物と同様に地球上に住む生物の一つである

ことを改めて教えてくれたように思います。
地球に優しく、自分たちにも健康な新しい生活
を始める気づき、チャンスが、この震災により与えられているように思います。

そして、この様な大きな変換が行えるのは私たち日本人をおいて考えられません。
なぜなら、私たち日本人は、古くより自然を愛し、
自然の中で他と共存しながらつつましく生きてきた国民だからです。
日本の食生活はマクロビオティクとして、世界中に広がり、
霊気もレイキとして世界各地で行われています。

宗教に対しても自由で、自然の中に神を見いだすことができ、
お正月には神社にお参りし、クリスマスにはキリスト教徒になります。
バイアスのかからない自由な考えをすることが、日本人にはできるのです。

今回、日本に与えられた自然災害は、大変甚大でしたが、
それに立ち向かう日本人へ、世界各地より尊敬の念が寄せられています。

世界が注目する中、私たちが歩み出す次のステップは大変重要です。

院長

hozawa (2011年6月13日 11:36)