治りにくく、繰り返す子供さんの中耳炎のお話

夜、急に子供さんが発熱し、耳が痛くて泣き出す中耳炎。
子供さんがかわいそうですし、ご両親も介抱で寝不足になってしまいます。
早く、治してあげたい病気です。
急性中耳炎は、子供さんの病気としてはごく普通の病気で、ほとんどの子供さんが2歳までに少なくとも1回、
3歳までに30%~40%が3回以上かかると言われています。
風邪をきっかけに発症することがほとんどですが、子ども同士の感染も少なくありません。
風邪のはやる秋から冬、新学期が始まる春、プールに入る夏とほとんど一年中みられます。

最近、この中耳炎が、なかなか治りにくくなっています。

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乳幼児の未熟な耳管を通じて細菌が中耳に侵入する
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鼓膜の内側と外側の圧を同じにするために、耳管という管で、中耳は鼻の奥の上咽頭とつながっています。
高い山に登ったり、飛行機に乗ったり、高層ビルをエレベーターで昇降するときに、耳がつまる感じがして、
つばを飲んだり、あくびをすると、つまりがとれますが、このときに働いているのが耳管です。
通常、鼓膜の内側の中耳は無菌の状態ですが、上咽頭は、常在菌と言っていつも細菌がいます。
この耳管を通じて細菌が中耳に侵入すると中耳炎が起こります
子供の耳管は大人に比べて短く、太いので細菌が中耳に侵入しやすいのです。


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子供は1歳半から3歳まで免疫力が弱く、感染しやすい
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赤ちゃんは、まだ自分で細菌やウィルスに対抗する抗体という免疫を作り出すことができません。
お母さんから、受け継いだ免疫力が赤ちゃんを守ってくれています。
ところが、お母さんから受け継いだ抗体は徐々に壊れてしまい、
1歳半を過ぎる頃には抵抗力が無くなってしまいます。
自分で抗体を作り出すことができるようになる3歳くらいまでの間は、免疫力がとても弱く、
細菌やウィルスに感染しやすくなります。


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子供さんが中耳炎を繰り返す原因は?
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子供さんの中耳炎が繰り返す利用として以下のことが考えられています。
1.保育園での他の子供さんとの接触
2.抗生物質が効きにくい細菌、耐性菌が特に小さい子供さんの間で増加している
3.抗生物質の不十分な内服
4.母乳での哺育が少なくなってきた事による免疫力の低下
5.ご両親の喫煙による、受動喫煙


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繰り返す中耳炎の治療法とは
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治療は、
通常使用する2倍の量の抗生物質を投与する
耐性菌にも効果のある抗生剤を使用する
鼓膜を切開し、膿みを出す
鼓膜にチューブを留置する手術を行う
成人の血液から免疫力を抽出した血液製剤を点滴する

等の方法があります。

長期間、抗生剤を子供さんに飲ませるのも心配ですし、鼓膜切開も頻回になると鼓膜が壊れてしまわないか不安です。
全身麻酔の手術も小さな子供さんに受けさせて良いものか、迷います。
血液製剤も、副作用が恐いです。
それぞれの治療を適切に行えば、必ず治療効果は得られますが、可愛いご自分の子供さんに、
いざ治療を受けさせるとなると、若いご両親が悩まれるのも、当然のことです。


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難治な中耳炎に、ホメオパシーが効いた!
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さて、1歳過ぎより、毎週のように中耳炎を繰り返す子供さんがいました。
頻回の鼓膜切開と、抗生剤の長期にわたる服用をしていました。
このお子さんが、当院を受診されました。
チューブを挿入する手術、血液製剤の点滴はご両親が抵抗があります。
かといってこれまでの治療にも不満でした。
ご了解のもとホメオパシー治療を開始すると、以降、中耳炎をまったく起こさなくなりました。
抗生剤を服用する必要もなくなり、夜急に泣いて、熱が出ることもなくなりました。


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ホメオパシーを知ろうセミナーにご参加下さい
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ホメオパシーがどうしてこの子供さんの中耳炎を治すことができたのでしょう?
8月31日に統合医療センターTree of Lifeでおこないます、第一回ホメオパシーを知ろうセミナーでご説明します。
どうぞ、お気軽にいらして下さい。


院長

hozawa (2011年8月10日 07:05)