東日本大震災後の心身の不調を癒しましょう

3月11日の大地震から、一ヶ月半が過ぎようとしています。
阪神/淡路大震災を経験した方からお聞きした話では、
"震災直後は、気が張り詰めていたが、一ヶ月を過ぎる頃より、疲労がたまり、心身に不調が出た"
とのことでした。
そんなものかと思っていましたが、現実に現在、私自身も何となく体がだるく、何となく意欲がわかない気がします。
そして、当院を受診される患者様も、震災を通じてそれぞれのストーリーを体験され、
そして今、様々な不調に苦しんでいらっしゃいます。

震災から立ち上がるためには、一人一人が心身の健康を取り戻すことが何より大切です。

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生活不活発病にご用心

いま、地震後の不安や地震酔い、遠慮などから、家に引きこもってしまう人が相当数いらっしゃいます。
2007年の中越大震災の時も同様なことが起こり、
地震前は普通に生活されていた高齢者の実に30%の方が震災後歩行が困難となってしまいました。
しかも、震災後半年を経過してもそのうちの3割の方は、地震前のように歩けなくなってしまったそうです。

この原因は、地震で転んで怪我をしたということではなく、
地震後様々な理由で体を動かす事が少なくなってしまったためで、生活不活発病と呼ばれます。
避難所に避難されていた方ばかりでなく、
自宅で生活していた人でも、地震後に歩けなくなった方は同じようにいらっしゃいました。
この生活不活発病を防ぐため、仙台市医師会では活動を開始しています。
生活不活発病が疑われるお年寄りが知り合いにいらっしゃったら、是非体を動かすよう勧めて下さい。

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地震酔い対策
かといって地震酔いがひどくて動けないと言う方もいらっしゃるでしょう。
この地震酔いも以前ブログで書きましたように、じっと安静にしていたのではいつまでも治りません。
脳や体に刺激を与えてあげる事が必要です。
ベッドから離れられなくなっている人は、寝返りを右へ、左へ、右へ、左へと繰り返す運動から始めて下さい。
起きあがれるようになったら、ラジオ体操をお薦めします。
詳しくは、当ホームページのブログ"地震酔い"を参考にして下さい。
5月8日に予定されている"地震酔いの症状と対策"の講演会にも是非お出かけ下さい。

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地震後の強い不安にはどの様に向かい合うのがよいでしょう

地震後の不安がとても強く、これが心身の不調の原因となっている方もいらっしゃいます。
普通、病院に行って不安を訴えれば、向精神薬が処方されるます。
近年の日本での向精神薬の売り上げは図のようにうなぎ登りです。
日本でこんなにも多くの人が向精神薬を飲みながら生活していると思うと暗澹たる気持になってしまいます。

中越大震災の後も、向精神薬の処方が増えました。
今回も、震災後の援助物資として、降圧剤や糖尿病の薬と共に、抗不安薬が大量に東北地方に送られてきています。
確かに、この厳しい状況下で、抗不安薬や抗うつ薬が必要な人々もいらっしゃいます。
しかし、これらの薬の副作用もよく知ったうえで服用することが大切です。

抗不安薬は短期的には筋肉の弛緩や眠気などの症状が出ます。
4週間継続すると依存性がでて、中断により離脱症状に苦しむ可能性があります。
抗うつ剤は消化器の副作用があるほか、若い人に投与することで自殺率が増加したという報告もあります。

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今こそ統合医療
西洋医学的には、向精神薬を使用するほかに手立てが無い今の状況も、
補完・代替医療に目を向けると沢山の治療法があることがわかります。


ヨガ
ヨガは、アメリカより入ったパワーヨガなど体を激しく動かすことを想像される方がいるかもしれませんが、
本来インドでアーユルベーダと共に心身の健康のために行われてきました。
ストレッチと瞑想を加えたよりスピリチュアルなものです。
不安を抱え、大きくぶれてしまった自分の中心軸をとり戻すには大変効果があります。


霊気
霊気は日本で始まり、欧米で盛んとなりレイキとなって、逆輸入されました。
まさに手当をするように、人から人へ、エネルギーが伝わり、心身のよどみが改善されていきます。


ホメオパシー
ホメオパシーは東アジアを除く世界各国で利用されています。
昨年、医師免許をもたない人が、ホメオパシーに対する誤った考えで、
乳児に必要なビタミンKを投与しなかったため、不幸にも赤ちゃんが亡くなってしまう事故がおこりました。
また、西洋医学を否定する治療師により、ホメオパシーに固執する治療がおこなわれたため、
西洋医学的治療が手遅れになってしまう事件もいくつかありました。
日本では、今、ホメオパシーをバッシングする報道が盛んです。

しかし今春、神奈川県知事に当選した黒岩氏が指摘するように、
これらの事件が起こった原因の本質はホメオパシーではなく、
西洋医学の不必要な否定であることは明らかです。

希釈を重ねるホメオパシー薬の作製方法より、効果を否定する論調も目立ちますが、
エイズウィルスを発見しノーベル症を受賞したフランスのモンタニエ教授は、
理論上ウィルス粒子が含まれないまで希釈した溶液でも、ウィルス感染が起こることを明らかにしています。
未だ、私たちが知り得る科学理論では説明できない現象は多くあります。
一概に、現在の知識で説明できないものを否定するより、有効なものは利用する方が合理的です。

西洋医学が有効な領域では西洋医学的治療を行うのは当然です。
しかし、たとえば、今の東北のように、西洋医学的には向精神薬を処方するしかない状況ならば、
この分野で有益なホメオパシーを使うこともいいのではないでしょうか。

250年以上の治療の歴史があるホメオパシーでは、
地震後の不安に有効であると書物に記載されているレメディがいくつかあります。
放射能汚染も懸念されていますが、チェルノブイリ原発事故の時も、
ホメオパシー薬が放射線障害の予防に有効であったとのロシアの報告もあります。

いま、地震後の不安をやわらげ、放射能汚染に対する恐怖に打ち勝つレメディを
当院併設の統合医療センターTree of Lifeで無料でお配りしています。

石巻など被災された地域へもボランティアの方にお願いして届けていただいています。
このレメディをとると皆さん気分が和らぎ、元気が出てくるようです。
というわけで、別名"元気玉"とセンター長が命名しています。

薬のよい点、悪い点をよく理解した上で、向精神薬を服用することも否定しません。
一方で、副作用が少ない、より自然に近いレメディで健康を回復するのも一つの選択肢と考えます。

当院併設の、統合医療センターTree of Life では、

  • ヨガのコースを週2回
  • 霊気治療を随時
  • ホメオパシーのコンサルテーション

も予約制で行っています。是非、お気軽にご相談下さい。東北に元気を取り戻しましょう。

院長

hozawa (2011年4月26日 11:46)