東北関東大震災後の診療体制について

 このたびの、大震災の被害は甚大で、特に宮城県をはじめ東北地方は犠牲者の数も大変な数になってしまい、心が痛みます。大槌、山田、宮古、陸前高田、釜石、気仙沼、石巻、女川、志津川、相馬、磐城の病院では、以前診療を行ったこともあり、津波により懐かしい町の面影が跡形もなく破壊されてしまったことに、言葉を失います。今現在も、大変な生活を余儀なくされている被災者の皆様のご苦労は大変なものと拝察します。日本人の団結力、忍耐力でこの苦難を乗り切って是非、復興に向けて頑張って頂きたいと思います。

 さて、仙台でも、物資の欠乏により、市民は耐乏生活を強いられています。折からの寒波により、体調を崩される方が増えるのが心配です。インフルエンザの流行も気がかりです。テレビでは、病院の情報が流れていますが、どちらも救急の患者さん、入院患者さんの対応で、大変のようです。医院、診療所の情報はあまり流れていませんが、それぞれの努力で、診療を開始しているところも増えています。軽症のときは、かかりつけの医院や、近くの診療所を受診されるとよいと思います。

 当院でも、地震の被害がありましたが、何とか復興し、薬局のご協力で、必要最小限ですが薬もご用意できました。またスタッフも、名取から2時間かけて自転車通勤してくれたり、避難所から通勤してくれたり、ご主人が自衛隊員で帰宅することもなく被災者の援助に奮迅されている中、気丈に仕事に就いてくれたりと、それぞれ大変な中出勤してくれ、機材、人員もそろい昨日から診療を開始しています。当分の間、月・火・木・金曜日の朝9時半から3時半までお昼休み返上で、土曜日は12時半まで診療しています。少しでも、皆様のお力になれるよう、スタッフ一同頑張っておりますので、どうぞお気軽に、受診して下さい。
                                   朴澤耳鼻咽喉科院長

hozawa (2011年3月18日 10:36)