朴澤耳鼻咽喉科

Dr.朴澤診療室

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  • 耳
  • 鼻
  • のど
  • 大切なのは、専門医の正しい診断と治療です。

気になる症状について解説しています。

【耳】

音を聞く聴覚、体の釣り合いを保つ平衡覚を
つかさどる器官です。

めまいが続く方は耳の検査も忘れずに。

耳の痛み

耳が痛むと、まず思い浮かぶのは、中耳炎です。鼓膜をみると真っ赤に腫れていて、耳だれが出ることもあります。診断も容易で治療方法も確立しています。

ところが、中耳炎以外でも、耳が痛くなる原因はたくさんあります。たとえば、外耳炎、虫歯、顎関節症、耳下腺炎、強い肩こり、舌咽神経痛などです。

注意しなければいけないのは、ハント症候群といって、ヘルペスウィルスが顔面神経に感染することにより、顔の表情筋が麻痺してしまう病気の初発症状でもあることです。経験のある耳鼻咽喉科医の診察を受ければ、正しい診断、治療を受けることができます。

繰り返す中耳炎

急性中耳炎は、日本の子供さんの90%は、一度はかかる一般的な病気です。中耳炎の治療方法は、確立しています。特に片側のみの中耳炎、一回で治ってしまう中耳炎は心配ありません。

ところが、3歳未満の子供さんで、中耳炎を繰り返す子供さんが増えています。特に、保育園で保育されている子供さんに多いようです。免疫の力がまだ成熟しておらず、感染に弱いほか、保育園で他の多くの子供さんと一緒にいるために細菌が次から次へと子供さんへ感染し、そうしているうちに細菌が抗生物質に抵抗力をもつようになり、難治となります。

漫然と抗生物質で治療するより、専門医に相談した方が、問題の解決につながります。

滲出性中耳炎

急性中耳炎が治り、痛みが消えても、しばらくの間、鼓膜の内側には水がたまった状態が続きます。ほとんどは自然に消失しますが、時にいつまでも水がたまった状態が続くときがあります。これが、滲出性中耳炎です。

9歳までに発症することが多く、難聴の原因となります。治療しないと将来、数学の応用問題、国語の読解問題の理解が低下するとの報告もあります。

放置すると鼓膜が壊れてしまい、癒着性中耳炎、真珠腫性中耳炎などの、重症の中耳炎へ移行することもあり、しっかり治療することが大切です。

耳だれが止まらない

急性中耳炎の耳だれは、抗生物質が効果があれば、通常一週間以内に止まるものです。なかなか耳だれが止まらないときは、鼓膜炎、真珠腫性中耳炎、慢性中耳炎の場合があります。

内服薬や点耳薬のみでは治らないことがありますが、手術や局所処置で止めることが可能です。

痛みはないが耳がつまり音が聞こえにくい・心臓の拍動が聞こえる

滲出性中耳炎の症状ですが、好酸球性中耳炎のこともあります。

喘息やアレルギーをお持ちの場合は、その可能性が高くなります。耳の中で、アレルギー反応が起こり、ねばねばした液が鼓膜の内側にたまります。アレルギーの治療と鼓膜切開で改善が望めます。放置すると内耳という音を感じる部分にも症状が及び、難聴が強くなります。

耳がつまる病気では、この他、メニエール病があります。中耳ではなく内耳の病気で、放置するとめまいを繰り返すようになるので、専門医に相談することが大切です。

自分の声が響く・耳が詰まる・呼吸の音が聞こえる

鼓膜の内側と外側の気圧が違うとこういう症状がでます。

高い山を登ったりエレベーターで高層ビルに上ったり、飛行機に乗り上昇下降の時に耳が痛くなったり、つまったりしたことがあると思います。こんな時はあくびをすると楽になることを、皆さんは経験的にご存知でしょう。耳と鼻をつなぐ耳管という管は通常は閉じていますが、つばを飲む動作をすると開いて鼓膜の内側の圧力を外の圧力と同じにしてくれます。

ところが、この耳管がいつも開いた状態になると、上記のような症状が出現し大変苦痛になります。耳管解放症という病気で専門医の治療を受ける必要があります。

めまいがする

めまいは、とても多くの原因で起こる症状です。突然始まることも多く、とても不安になるものです。原因を突き止めれば正しい治療が行え、これまで悩まされためまいから解放されることも可能です。

何をしているときにめまいが始まるか?ぐるぐる回るめまいか、ふらふらするのか?どれくらいつづくのか?めまいの頻度はどれくらいか?めまいと一緒にどのような症状があったかを教えていただくと、原因を突き止めやすくなり、検査によりどのような治療が適切かがわかります。

耳鳴りでつらい

耳鳴りはうっとうしく、気持ちも落ち込んでしまうほど、生活の質を落としてしまいます。難聴を伴っているものと、聴力は正常の場合があります。正常の人でも、全く音のないところに入るとキーンとかシーンとかなるものです。

耳鳴りも原因を突き止め、内服薬や生活指導、漢方・ホメオパシー・TRT療法など、患者様にあった治療を選択することにより改善が期待できます。

音が聴き取りにくいときがある/難聴

耳が聞こえにくいのも、困ったものです。加齢により、個人差はありますが聴力は低下してきます。加齢変化を止めることはできませんが、難聴の原因は様々で、耳かすがたまっただけでも聞こえが悪くなります。

原因がわかれば治療できる場合もありますし、補聴器の精度も向上していますので、是非あきらめずに、ご相談ください。

気になる症状について解説しています。

【鼻】

呼吸やにおいを感じる器官。
肺や脳への入口ともいえる場所です。

花粉症の方、あきらめないで体質改善を。

アレルギー性鼻炎、花粉症

人により、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみと、症状の出方に違いがありますが、アレルギーとなる原因物質を体外に排出しようとする反応です。スギ花粉など、本来人には無害な物質に対して、過剰に反応して症状が出ることもあります。

抗アレルギー剤は症状を抑える作用がありますが、アレルギー体質の治療にはつながりません。舌下免疫療法、ホメオパシーを利用することにより、アレルギー体質の改善が可能となります。

鼻水が喉に落ちる(後鼻漏)

正常でも、1日1,000mlの鼻水が喉に流れています。鼻に吸い込んだ空気中のゴミを鼻水が流し去ってくれているのです。

鼻水が多量になると前の鼻の穴から流れますが、正常より少し鼻水が多くなると喉に流れる量が多くなり、気になることがあります。夜、寝ているときに特に症状が強くなります。慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の時に起こる症状です。診断がつけば、症状の緩解が得られます。

クーラーの効いた部屋に入るとくしゃみがでる。食事をすると鼻水がでる。

アレルギー性鼻炎の症状によく似た症状が、食事をしているときや温度の変化、強い光、埃などの刺激で発症することがあります。 アレルギーの検査をしても、アレルギーの原因が特定できないことがあり、抗アレルギー剤では症状の改善が得られないことが多いです。血管運動性鼻炎という、鼻の神経の過敏性が高まっている場合におこる病気です。漢方薬の効果が高い疾患です。

においがわからない(嗅覚障害)

神経に問題がある場合と、匂いを感知する嗅上皮に匂い物質がとどかない場合があります。

頭部外傷やウィルスが神経に感染した場合は改善が難しいですが、適切な治療で匂いが戻ることもあります。専門医に相談してください。

気になる症状について解説しています。

【のど】

味覚や、発声をつかさどる器官。
コミュニケーションに大切な器官です。

のどや声はコミュニケーションに大切です。

扁桃腺が腫れてよく熱が出る

扁桃腺は、ばい菌などから体を守ってくれています。戦う相手のばい菌をよく知るために、扁桃腺は体に入ってきたばい菌をその中に取り込んでいろいろ調べていますが、ばい菌が、逆に、扁桃腺の中に巣くってしまうことがあります。そうすると、疲れたり、体力が落ちたときにばい菌が勢力を増して、扁桃炎を起こすようになります。

抗生剤を飲んでいる間はいいのですが、止めると、又再発します。年3~4回以上、38度の熱が出るときは、入院して扁桃腺を摘出したり、外来で扁桃腺に巣くったばい菌を焼却する処置が必要になります。

口臭が気になる

慢性扁桃炎、慢性副鼻腔炎、逆流性食道炎、歯槽膿漏など様々な原因で、口臭がひどくなります。

原因を突き止めれば、薬や外来での処置で改善することが多いので、ご相談下さい。

IgA腎症 /掌蹠膿疱症/胸肋鎖骨骨過形成

慢性扁桃炎があると、体の様々な部位に病気を起こすことがあります。

IgA腎症は、慢性糸球体腎炎の中では多く、放置すると腎臓が壊れてしまい、血液透析が必要になることがあります。掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に頑固な湿疹ができる病気で、重症化すると爪も変形することがあります。胸肋鎖骨骨過形成は、鎖骨のまわりが痛く腫れてくる病気です。

いずれも扁桃腺が原因で離れた部分に病気を起こしているので、扁桃腺を摘出し、追加の薬物療法を行うと、根治することが可能です。

睡眠時無呼吸症候群

朝起きても寝た気がしない、頭が重い、日中眠くなる、会議や講演会の間居眠りをしてしまう、等の症状がある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。寝ている間は、体の筋肉の力がゆるむので、舌が背中側に落ちて、喉の空気の通り道が狭くなってしまう事が原因です。

太り気味の方、顎が小さい方、鼻の病気がありよく鼻がつまる方、扁桃腺が大きい方、口を開けて呼吸している子供さん、いびきがひどい方などに発症しやすいようです。

狭窄部位がわかれば、1回の手術で治ることもありますし、CPAPという装置を寝る時につけると楽になります。

放置すると、高血圧などの生活習慣病や、脳梗塞、心筋梗塞などの発症率が高くなります。ご心配な方は、ご自宅で行えるスクリーニング検査を受けることをおすすめします。

声がかすれる

風邪を引くと声がかれるものですが、一ヶ月以上も続くときは、声帯をみてもらった方がいいでしょう。

ポリープや、時には喉頭癌が原因になっていることもあります。声帯ポリープは、大声を出したり、ひどい咳をして声帯に出血した後できることが多い病気です。

学校の先生や声を使うお仕事をされている方にできるのが声帯結節で、声帯にできるたこです。声帯を酷使することによりできます。たばこを吸って、声を使う職業の方にはポリープ様声帯ができやすい疾患です。喫煙の関係で喉頭癌ができることもあります。内視鏡で声帯をみればすぐに診断がつきます。ポリープが小さければ、入院しなくても外来で切除することが可能です。ご相談ください。

声が震える・つまる

声が揺れてしまったり、詰まるようになってしまう方がいます。結婚式のスピーチで声が震えるのは緊張のせいで心配ありませんが、日常の会話でも症状が出ると、問題です。

揺れるときは喉頭振せん、詰まるときはけいれん性発声障害のことが多いです。ストレスの多い現在増えてきているように思います。けいれん性発声障害は手術をすると改善が期待できます。喉頭振せんでは、薬物療法が主体となります。

一度専門医の診察を受け、正しい診察のもと治療を試みてください。

反回神経麻痺

甲状腺の手術や、食道や肺の手術の後、声が出なくなってしまうことがあります。反回神経という、声帯を動かす神経が障害されてしまうことによります。時間とともに、徐々に声が出る方もいますが、数年たっても声が出ない方は、日常生活の苦痛が大きいので、治療が必要になります。

程度により手術の方法も変わりますが、術後は大分楽に声が出るようになります。

手術ができる施設が限られていますので、専門医にご相談ください。

のどが詰まる・逆流性食道炎

ご飯は普通に食べれるのに、何もしていないときに何かのどに詰まっているようで苦しい。病院に行ってのどをみてもらっても、何も異常がないといわれた。このような方は、逆流性食道炎のことがあります。

食道の入り口にある弁の役割をしている筋肉が固く締まったために起こる症状で、胃の内容が頻回に食道に逆流すると発症します。内服と生活指導で改善します。

咳が止まらない

咳が止まらず、はきそうになるほどひどい。内科の先生にみてもらっても、肺に異常はないといわれた。こんな時も逆流性食道炎の可能性があります。

胃酸がのどまで逆流することによって刺激され、のどの粘膜が過敏になって、話をしただけで咳き込んでしまいます。咳が続いて、吐いてしまいそうになることもあります。夜、横になっているときに逆流は起こりやすいので、寝ているときに咳が出たり、息が苦しくなるときもあります。睡眠時無呼吸症候群がある人は、逆流を起こしやすくなっています。

頑固な咳が続くときは、耳鼻咽喉科医の診察も受けるとよいでしょう。

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