晴れたり、どんよりとした雲が広がったりと不安定な天気が続いていますが、皆さんいかがお過ごしですか。
例年ですと、耳鼻科の忙しさも、夏から初秋にかけては若干の落ち着きを見せます。しかし、今年は例年にない
患者さんの来院数となっています。症状もジメジメした天気からハウスダストによるアレルギー症状や、
天候不順などによる喉の痛み、咳の症状、めまい・・・など、多様です。
今回はこれからの季節にも患者さんが増える、めまいについて少しお話したいと思います。
一言で『めまい』と言っても、めまいが起こる原因はたくさんあります。内科の領域でのめまい、脳神経系の領域のめまい、耳鼻科の領域のめまい・・・
耳の中には三半規管という、体の釣り合いを保つ器官があり、ここが不調になるとめまいが起きます。
耳鼻科では、この三半規管を専門としています。
では、耳鼻科ではどんなめまいを診ているのでしょうか。
□耳や脳の血液の循環が悪いことによるめまい
□ウィルスが神経に感染することによるめまい
□メニエール病
□三半規管にゴミが入ることによるめまい ・・・
主なものを挙げましたが、他にもまだまだあります。ですから、耳鼻科では原因を突き止める為に、細かく問診をとり、各種検査を行います。
きちんと原因が分かれば、おのずと治療法も決まってきますが、ここで原因が違ってしまうと治療法も違ってしまい、症状がなかなか治まらない・・・ということにもなりかねません。
治療も、内服で改善するもの、内服+日常生活の改善が必要なもの、めまいのリハビリで改善するもの・・・と様々です。
ここまでお話した通り、めまいは様々な原因があり、それに伴い治療法も変わってきます。その為、専門医の診察をきちんと受け、めまいの正しい診断治療を受けることが大切です。
そして、もう一つ大切なのがめまいが落ち着いてから受診される方がいますが、症状が落ち着いてしまうと検査をしても検査データ上では正常としか出ないこともあります。めまいの真っ最中に受診するのは辛いと思いますので、いつもと調子が違うなと感じる早めの時期の受診をお勧めします。