急に寒くなりましたね。
先週東京に出張したときは気温30度でしたので、一気に寒くなった感じです。
風邪をひいて来院される患者様が増えてきました。
室温や湿度の調整に気をつけて、危ないと思ったら、マスクをしましょう。
冬の流行に備え、インフルエンザの予防接種も、12月中旬までには済ませておきましょう。
ファンヒーターや空調で暖房をされる方は、使い初めは、中にたまっていたハウスダストやダニが吹き出ることがあります。
アレルギー症状の原因になりますので、ご注意下さい。
以前は10月にこんなに台風が来たかと思いますが、
16日の台風も大変な猛威をふるい、先週末も台風が日本列島を横切り、また新しい台風が日本列島に接近中です。
台風が近づくと気圧が下がり、人間の体に様々な影響を及ぼします。
メニエール病の患者様は、耳のつまりが強くなり、めまい発作を起こしやすくなります。
喘息の患者様も、喘息発作を起こしやすくなります。
私たちは地球上に住む生物として、地球環境の影響を強く受けているのです。
台風の襲来に備え、体調管理も大切です。
さて、季節の変わり目に体調を崩しやすいと、お話になる患者様が沢山いらっしゃいます。
春先、そしてちょうど今、秋口の症状です。
5月病は、4月の年度初めの環境の変化で交感神経がすり切れてしまったところで、ゴールデンウィークに突入し、一気に副交感神経優位になることで、発症します。
だるくて、意欲がわかず、胃痛や腰痛、頭痛など体の症状も出てしまいます。
秋は、夏の疲れがでて、やはり交感神経がすり切れてしまうことで、体調が悪化します。
『自律神経のバランスを取りましょう』という本が沢山あります。
現代はストレス社会で、交感神経が優位ですから、副交感神経を高めることで自律神経のバランスを取りましょうという内容のことが多いようです。
これは、ある意味で正しいのですが、すでに体調を崩してしまった人には間違いです。
交感神経が活発な時は、それなりにやる気もあり、きついなーと思いながらも体は動き、体調は比較的いいのです。
この段階で、副交感神経を高めて、バランスを取るのはいいことです。
でも、体調が悪いと感じたら、もうすでに交感神経はすり切れてしまっています。
ここで副交感神経を高めることをするとさらに自律神経のバランスは崩れて、副交感神経優位が強くなります。
そうすると、体がだるく、だらだらしていたい、いつまでもベッドからでれない。
仕事、勉強をしたくないという状態になり、問題はさらに悪化します。
ご自分の自律神経のバランスが、今どうなっているかを知りたい方には、簡単な自律神経の検査をお勧めしています。
脈拍の変化を診ることで、3分ほどで自律神経のバランス、体の疲れ具合を調べることが出来ます。
気になる方は、検査を受けてみて下さい。
仕事が忙しい方、ストレスを感じている方の大部分は交感神経の機能低下が見られます。
一方、睡眠不足の場合は副交感神経の機能低下が見られます。
さて、交感神経がすり切れてしまうと、薬をのんでも、いくら体を休めても回復しません。
楽しみながら、軽く汗をかくくらいの運動をするのが一番です。
お散歩や、テニスなどの趣味がある方は是非して下さい。
「運動の趣味が無いなー」という方や、「仕事が忙しくて運動する暇がない」という方には、ラジオ体操、ヨーガの太陽の礼拝などがお勧めです。
1日5分の運動の習慣を毎日の生活に取り入れると、交感神経が再生します。
どうしても運動は苦手とおっしゃる方は、ご自分が若い頃によく聞いた音楽を聴き返してみると元気が出ます。
交感神経が戻ってくると、自律神経のバランスがとれて、体調が回復します。
スポーツの秋です。
体がだるいと言って、ごろごろしているといつまでも体調は戻りません。
頑張って少し体を動かしてみましょう。
院長