2022年10月02日
自律神経失調症はとても不思議な病名です。 患者さんは、この病名をつけられると、妙に納得されてしまいます。 診察台にお座りになり、 第一声が『私は自律神経失調症です』とお話になる患者様もいらっしゃいます。 ところが、自律神経失調症と言う病名は、 自律神経の検査をして診断されるわけではなく、 いろいろ検査しても異常がないので、仕方なくつける病気なんです。 いったいどのように自律神経の具合が悪いかもわかりませんし、 自律神経失調症を治す薬もありません。 自律神経の状態や、体の疲れ具合が検査できると大変便利です。 当院では、脈拍の変化から、自律神経のバランスや、肉体疲労の程度を検査しています。 指にセンサーをつけて、数分で結果が出ます。 はっきりとご自分の体調が目で見ることができるので、 検査結果をお話しすると、 患者様はまるで言い訳をするようにご自分の生活の問題点を話し始めます。 睡眠不足、食事が不規則、仕事のストレスを抱えている、 介護で疲れがとれない、休みが取れない、・・・・・・・・などなど そして、ご自分で日常生活を注意されるようになります。天気が悪いと、だるかったり、頭や、お腹が痛くなったり、めまいがする方がいます。 気象病です。 自動車のアクセル役の交感神経と、ブレーキ役の副交感神経が 丁度シーソーのように、自律神経のバランスを取っています。
低気圧が近づくと、副交感神経が強くなります。 自律神経のバランスが、元々崩れていると、天気の影響を受けやすくなります。 たとえば、気象病の代表格、メニエール病の患者様は、 交感神経がすり切れています。 もともと、副交感神経が優位なところで、 低気圧の影響で、更に副交感神経が強くなると、 バランスが崩れて、 めまいや、耳鳴り、難聴が悪化します。 自律神経のバランスを整えると、気象病が改善します。 それには、呼吸法が、最も効果があります。 月に何回も、 メニエール病の発作を起こしていた患者様が、 呼吸法を始めると、発作の回数がみるみる減っていきます。
呼吸法は、ただゆっくり深呼吸をすればいいと思っていませんか? 副交感神経が強い人に効果的な呼吸と、 交感神経が強い人に効果がある呼吸は全く違うんです。 間違うと、かえってバランスの乱れを悪化させることもあります。 忙しい毎日に流されてしまうと、ご自分の体や心の悲鳴を聞くことが出来ずに、 大きな病気を引き起こしてしまうことがあります。 気づきがあると健康を早く取り戻すことが出来ます。 院長
「自律神経」という言葉をテレビや書籍などでも
よく見聞きするようになりましたが、
メニエール病と自律神経のバランスも深い関係があります。
メニエール病患者さんの自律神経の状態は?
自律神経を整える方法
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