2022年10月03日
アレルギーというと、スギ花粉症や喘息などを思い浮かべると思いますが、 これはIgEというタンパク質で起こる即時型アレルギーです。 これとは別にIgGというタンパク質で起こる遅延型アレルギーがあります。 体内に入ってきた異物にIgGが結合すると、免疫複合体ができます。 この免疫複合体が 体の様々なところにくっついて障害を起こすのが、遅延型アレルギーです。 即時型アレルギーに比べ、反応は穏やかですが、 慢性の体調不良の原因となります。 食物に、遅延型アレルギーが起こることが、遅延型食物アレルギーです。 アレルギーの原因となる食材を食べてから2~3日経ってから症状が出るので、 なかなか原因がわかりにくく、よく食べる自分の好物が アレルギーの原因になっていることもあります。 一流アスリートが遅延型食物アレルギーを克服して、成功することは、 テニスのジョコビッチ選手や、スピードスケートの小平奈緒選手など 沢山の例があります。 実は私は、今から30年以上前、東北大学大学院で遅延型アレルギーの研究をしていました。 メニエール病や、滲出性中耳炎が遅延型アレルギーで起こることを証明し、 東北大学医学部奨学賞銀賞と医学博士号を授与されました。 30年が経ち、遅延型アレルギーの検査が簡単に行えるようになりました。 その結果、難治なメニエール病の患者様のめまい発作が、 遅延型食物アレルギーによって起こる事が証明されるようになりました。 そして、これまではステロイドの治療だけが効果があった患者様が、 ステロイドを使わずに食事指導だけで、 メニエール病を完治することができるようになりました。 当時の基礎研究が、臨床の面で形となり、 患者様の様々な症状が治療できるようになったことは私の大きな喜びです。 遅延型アレルギーの原因となる食物はなかなかわかりにくいものです。 慢性の症状がありながら、病院で検査をしても原因がわからない方は、 遅延型食物アレルギーの検査を受け、アレルギーがある食物がわかれば、 半年間、原因物質を食事から除くだけで、お困りの症状が改善する可能性があります。 往々にして、ステロイドが唯一の症状を改善する治療であった場合、 遅延型食物アレルギーが関係していることが多い印象です。 ステロイドの長期投与は様々な副作用をもたらします。 食事に気をつけるだけで、症状が改善するのであれば、副作用もありません。 院長
メニエール病が、食べ物のアレルギー原因で起こることもあります。
ちょっと想像つきませんね。詳しくご説明しますね。
自律神経が原因ではないメニエール病
食べ物がメニエール病の原因ってどういうこと?
遅延型アレルギーの検査と治療法
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