朴澤耳鼻咽喉科

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2022年12月01日

【Dr.ブログ】マスクをしていると、口臭が気になる方へ

 

 

口臭を気にされて来院する患者様がいらっしゃいます。
ご自分でもわかる口臭もありますが、
他人に指摘されても、ご自分ではわからない場合もあります。
一度気になると、口臭がとても気になって、
大変、苦しまれることもあります。
今回は、口臭の原因となる病気と対策についてお話しします。

 



 

1. 慢性副鼻腔炎
頬、眉の奥、目の内側には副鼻腔という空洞があり、
鼻に連続しています。
ここに細菌が感染すると、膿みがたまり、
急性副鼻腔炎、いわゆる蓄膿症となります。
風邪をこじらせた後などに発症することが多いです。

 



 

慢性的に膿みが副鼻腔から鼻腔、
そしてのどに落ちるようになると、
口臭の原因となります。
ご自分でも鼻汁の悪臭に気がつくことがあります。
腐ったようなにおいのことが多いです。

慢性化すると、鼻茸(ポリープ)が出きてしまい、
手術が必要になりますが、
早めに治療を開始すれば、
1ヶ月間、薬を内服することで、完治します。
もちろん、口臭も改善します。

2. 慢性扁桃炎
扁桃腺は、口を開けると、
のどちんこの両側にみえるリンパ組織です。
私たちを、外界から侵入する細菌や、
ウィルスから守ってくれています。

 



 

扁桃には、表面にくぼみがあり、
ここから扁桃の内側に
アリの巣のように複雑に入り込む
陰窩という空洞があります。

扁桃は、この陰窩に細菌を取り込んで分析し、
その細菌が次に入ってきた時に戦うための武器(抗体)を作ります。

ところが、扁桃が取り込んだ細菌に負けてしまうことがあります。
そうすると、陰窩に細菌が常在するようになり、時々熱が出たり、
扁桃に白い”おから"のような膿栓(におい玉)
がつくようになり、口臭の原因になります。

うがいと漢方薬、抗生剤を少し長めに服用すると
改善する場合がありますが、
薬ではなかなか治りにくいものです。

その場合は扁桃の陰窩を電気凝固すると改善します。
扁桃の摘出術は、全身麻酔の手術で入院が必要ですが、
この手術は局所麻酔なので、
入院しないで、外来で手術を受けることが出来ます。

凝固することで、陰窩を無くすと同時に
感染した細菌も殺してしまいます。

におい玉が、扁桃腺に着かなくなり、
口臭が消え、
扁桃腺も、元の大きさの半分以下に小さくなります。
手術時間は、左右併せて15分ほどです。

 



 

3. 逆流性食道炎
近年、日本人の食生活や生活様式が欧米化したことで、
胃酸の逆流を起こす方が増えています。
慢性の咳や、のどの違和感などの他、
口臭も、逆流性食道炎で起こります。
どぶのような臭いになります。

ゲップが多かったり、
呑酸といって酸っぱいものがこみ上げる感じがある方は
特に胃酸の逆流が起こっている可能性があります。
胸焼けもあれば確実ですが、
胸焼けを感じないからといって、逆流がないとはいえません。

まず、
便秘や、おなかのもたれを改善し、
規則的な食生活と腹八分目、
食後すぐに横にならないこと
を守って下さい。

胃酸を抑える薬、胃、食道の蠕動を改善する薬剤を、
6~8週間服用するとほとんどの方の症状が改善します。
そして、口臭も消えます。

 



 

4.口腔の病気
口腔内には、いつも細菌がいます。
細菌といっても、
私たちの体を、悪い細菌から守ってくれる善玉菌と、
病気を起こす悪玉菌がいます。

イソジンという茶色のうがい薬をあまり使いすぎると、
善玉菌が死んでしまい、
かえって悪玉菌が繁殖してしまうことがあります。

唾液には口の中を清いにする作用があるので、
ドライマウスがあると、
口腔内の細菌が繁殖し口臭の原因となります。

舌の表面に、舌苔という白い苔のようなものがありますが、
これも厚くなりすぎると、口臭の原因となります。

歯磨きをまめに行い
口腔内をキレイにする口腔ケアを行い、
アズノール液などでうがいをすることで改善します。

5.虫歯・歯肉炎などの歯の病気
虫歯や、歯槽膿漏など
歯科領域の疾患で口臭が出ることはよく知られています。

歯に関連した細菌は嫌気性菌によるものが多いですが、
これらは悪臭のガスを発生し、
口臭の原因となります。
口腔ケアとともに、歯科治療が必要になります。

 



 

6.心因性口臭症
口臭を以前、他人から指摘された方が、
ご自分の口臭を過剰に気にしてしまうことがあります。
実際には、それほど口臭が強くない場合が多いですが、
他人のちょっとした仕草で、
口臭があるのではと気にしてしまいます。

口臭は見えないので、
気にしすぎると
精神的にも不安定になってしまいます。

口臭は、どなたでも少しはあるものですから、
病院で検査してもらい、
異常がなければ、
あまり気にされないようにするのが、
一番の治療になります。
それでも気になる場合は、
抗不安薬を短期間服用されると落ち着きます。

 



 

以上、口臭の原因となる病気について、お話ししました。
まれですが、口腔や咽頭、食道の癌でも、
口臭が出ることがあります。

気になるときは、専門医に相談して、
早めに解決してください。

院長

 

 

YouTube 解説はこちら下矢印

 

動画の内容

 

● 口臭調査:日本人の口臭にがっかり!?

 

● 口臭の原因4選

 

● 病的口臭と心理的口臭とは?

 

● 口臭が気になったら、この順番でチェックしよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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