朴澤耳鼻咽喉科

ニュース&ブログ

2022年09月26日

睡眠時無呼吸と診断された方へのアドバイス

睡眠時無呼吸症候群が疑われたら、

まずご自宅で受けられる簡易検査をお勧めします。

無呼吸を伴わないいびき症なのか、

睡眠時無呼吸症候群かがわかります。

いびき症なら積極的な治療は不要です。



検査で、無呼吸があれば、

どの部分に原因があるかを調べることが出来るのが耳鼻咽喉科です。

鼻から喉頭まで、

空気が肺に運ばれるまでの道筋のどこに狭い部分があるかがわかれば、

治療法が決まります。



軽症の無呼吸症で、仰向け寝の時のみ息が止まる場合は、

側臥位で寝る工夫をするだけで、十分です。

中等症から重症の方は、

病院に一泊して受ける詳しい検査が必要です。

この結果により、治療の方針が決まります。

 

重症の場合は、持続陽圧呼吸法CPAPが適応になります。

就寝中、マスクをつけて、

鼻から空気を流すことにより

気道の狭い部分を押し広げて、

息を止まらないようにする治療です。

この治療で、無呼吸はほぼ解消できます。

但し、CPAPが必要だと判断されて、

治療を開始しても、

この治療を続けることが出来る患者様は70から80%と言われています。



 

マスクをつけて眠ることが出来なかったり、

出張が多く、持ち運びが難しいなど様々な理由があります。

うまく適応できても、対症的な治療ですので、

一生涯使用することが必要になります。

 

下顎が小さく、寝ているときに舌根が落ち込み、

気道が狭窄する中等症の無呼吸症の方は、

下顎を前方に引き出すようなマウスピース〔口腔内装置)を、

歯科で作成して、これを咬んで寝ることにより、

無呼吸を改善することが出来ます。

 

CPAPが適応できない方、

一回の治療で治したい方、

気道の狭窄部位が限定できる方では、

手術が選択されます。



鼻づまりを取るための鼻腔形成術、

咽頭の狭窄を改善する口蓋扁桃摘出術、

咽頭形成術(UPPP)、

喉頭の狭窄を改善する喉頭吊上げ術などがあります。

狭窄している部位によって、術式を選択します。

正しい治療法を選択すると、

一回の手術で大人でも、

睡眠時無呼吸症候群を改善することが出来ます。

ご心配の時は、検査をご自宅で簡単にできますので、

お気軽にご相談下さい。

院長

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

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