朴澤耳鼻咽喉科

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2023年04月22日

【Dr.ブログ】耳鳴りの原因と治療法

 

 

 

ご自分の耳鳴りのタイプを知って治療すると、耳鳴りが気にならなくなります。

 

耳鳴りが気になって、毎日の生活に支障が出てしまい、 

受診される方が、沢山いらっしゃいます。   

 

あるアンケート調査では、年代を問わず、

 耳鳴りのある方は、5人に1人という結果でした。 

 

    

 

 

楽天市場を見ると、

耳鳴りに効くというサプリメントは、 2,000以上もありますが、

 残念ながら、耳鳴りに効く薬はまだ見つかっていません。   

 

少しでも、耳鳴りが気にならず、 

普通の生活を過ごすためには、 

まず、ご自分の耳鳴りが、

どのようなタイプなのかを知る必要があります。 

 

タイプにより、対処法が違うからです。   

耳鳴りには、以下の4つのタイプがあります。 

 

1. 難聴のない耳鳴

2. 難聴のある耳鳴

3. 拍動性の耳鳴

4. 頭内爆発音症候群

 

 

 

 

 

難聴のない耳鳴り

 

 難聴が無い方の耳鳴は、 

脳での音の振り分けがうまくできていないときに鳴ります。 

 

  耳で聞く、すべての音を脳が感じているわけではなく、

 自分に必要な音と、不必要な音を振り分けています。  

 

 全く音のないところでは、

誰でも シーンとか キーンという音がします。 

 

耳鳴りがしない人はいないのです。

   

耳鳴りは、自分にとって必要の無い音ですが、 

耳鳴りが嫌だなと感じると、 

脳は耳鳴を必要な音と勘違いし、

聞くようになります。 

 

聞けば聞くほど、耳鳴の音は大きくなります。  

 

 

    

 

耳鳴りを無視するようにすると、

 音が徐々に小さくなり、生活に支障が出ることは無くなります。   

 

どうしても気になるときは、 

亜鉛、メラトニン、ビタミンB12、当帰芍薬散などの漢方を服用すると、 

自然と、耳鳴りは小さくなることが、ほとんどです。  

 

 

 

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難聴がある耳鳴り

 

難聴がある方の耳鳴りは、 

音を感じる脳の神経に、音の信号が届かないので、 

神経が過敏になってしまうことで鳴ります。 

 

この場合は、薬はほとんど効果がありません。   

 

難聴を治す事ができれば、耳鳴は消えます。 

 

治す事ができない難聴の時は、 

脳の神経に、補聴器やTRTと言う器械を使って、

 音を届けてあげると、脳の神経の敏感さがとれて、

 耳鳴は、徐々に小さくなります。

 

     

 

過敏な脳の神経が、落ち着くのに

半年かかるときもありますが、

 耳鳴のためにイライラしたり、眠れなかったり、

うつっぽくなった方も、 無事、良くなっています。

 

 

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拍動性耳鳴り

 

心臓の鼓動のような、拍動性の耳鳴の時は、 

自分以外の人も、聴診器などで拍動を聴くことができる場合と、

 やはり、患者さんしか聞こえないときがあります。   

 

他の人も拍動が聞こえる時は、血管や神経の病気がないか、 

耳鼻咽喉科で、詳しく検査をし、治療をする必要があります。

  

    

 

ご自分しか聞こえない拍動性の耳鳴の時は、

 内頚動脈という、脳に血液を送る太い血管の音を

聞いていることが多いです。   

 

この場合も、音の振り分けがうまくいっていないのです。

 

 お薬を飲みながら、 耳鳴を無視するようにすると、

 自然に気にならなくなります。   

 

 

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頭内爆発音症候群

 

頭内爆発音症候群とは、 

まどろんだときや、目が覚めそうになったときに、 

頭の中で、爆発するような大きな音がする事です。  

 

 ウトウトしたときに、

 急にからだがビクッと動くことがありますが、 

これと似たような機序で、大きな音がします。

 

     

 

10%近い方が、

一度は経験していると言われます。 

 

とても大きな音で、びっくりしてしまい、

不安や恐怖などの感情、

動悸や冷や汗などの症状が強くなると、

爆発音が、繰り返すようになってしまいます。

 

脳のMRIなどの検査は必要ですが、 

命に別状のない症状ですので、 

病状を理解して頂き、不安をとると、 

自然に鳴らなくなります。   

 

 

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以上のように、一口に耳鳴と言っても、 

様々なタイプがあり、それぞれ、対処法が違います。   

 

耳鳴でお悩みの時は、

ご自分の耳鳴がどのようなタイプかを知って、 

治療に取り組んでいただくと、

意外に早く、楽になるものです。   

 

どうぞ、お気軽にご相談下さい。   

 

院長

 

 

 

 

 

 

 

 

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