2022年10月23日
音声振戦は、声を出そうとすると、 声帯や、舌、のどちんこなどがふるえて、声が揺れてしまいます。 痙攣性発声障害とよく間違えられますが、 全く病態は異なります。 痙攣性発声障害では、苦しそうな印象、喉がつまった印象ですが、 音声振戦は、声帯が強く閉まることはないので、 息苦しそうな絞り出す声ではありません。 ワンワンと声が揺れるように聞こえます。 本態性振戦という病気の一つです。 本態性振戦は、何かをしようとすると、 その部分の筋肉が震えてしまい、うまくできなくなる病気です。 たとえば、文字を書こうとすると、手が震えてうまく字が書けない、 首を一定の位置に固定しようとすると、首の筋肉が震えて、 首が揺れてしまうといった症状がでます。 声帯や、軟口蓋、舌など声を出すために働く筋肉の全部または一部が、 声を出すときに震えることが音声振戦の原因です。 発声時に、共鳴腔である声道の形が変化するので、 声はワンワンと揺れような感じになります。 アーと言いながら鏡で、自分の口の中をみて下さい。 のどちんこが、前後あるいは左右に踊るように揺れるときは、 音声振戦の可能性があります。 音声振戦は 本態性振戦の症状を和らげるお薬を内服して 筋肉の震えを抑えながら、 音声治療で 発声時の呼吸を整える練習をすると改善していきます。 残念ながら、お薬を継続することが、大切で、 内服を止めると震えが再発してしまいます。 声の不調は、社会的に大きなハンディキャップになってしまいます。 周囲の理解が無いとなおさらです。 音声の専門医に相談し、正しい診断、正しい治療を受けられるのが、 問題解決の早道になります。 どうぞ、お気軽にご相談下さい。 院長
緊張すると、声が震えることを経験した方もおられるかと思いますが、喉頭振戦(音声振戦)は、いつも声が震えてしまいます。ご年配の方に多いのですが、やはりとても困ってしまいます。実際の症例を交えて詳しく解説します。 医療従事者にもおすすめの内容です。
喉頭振戦ってどんな症状なぜ起こるの?
喉頭振戦の実際の声帯をみて解説します。
喉頭振戦の治療法。
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