昨年10月より、厚生労働省の通達により、
通常の診療時間を変更して、
一般の外来とは別の時間帯で『発熱外来』を行ってきました。
冬の寒い時期に増える、インフルエンザなどの発熱を伴う感染症の患者様を、
新型コロナウィルスに感染された方と区別しながら治療することが目的でした。
そして、発熱とは異なる症状で来院される患者様への、
二次感染を防ぐ事も大きな使命でした。
ウィルスを失活させる空気清浄器は、大活躍しました。
コロナの流行によって、ステイホームなど日常生活が大きく変わりました。
この変化に対応できないと、自律神経のバランスを崩してしまいます。
いわゆる『コロナによる二次健康被害』を発症し、
めまいや難聴で来院される患者様が例年より大変多く来院されました。
また、今年は例年より1ヶ月半も早く、1月15日からスギ花粉が飛び始め、
飛散量も昨年の約2倍で、
花粉症で来院される患者様も、大変多くいらっしゃいました。
大変難しい、外来診療でしたが、
お陰様で、予定通り半年間の期間を過ぎ、
3月31日をもちまして、『発熱外来』を無事終了することができました。
数名の新型コロナ患者様を担当する病院へ紹介する一方、
多くの、感冒、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、副鼻腔炎など、
上気道感染による発熱症状の患者様の治療を行いました。
そして、患者様、スタッフへの二次感染も、防ぐ事ができました。
これも、ひとえに、皆様のご協力のお陰様です。
有り難うございました。
インフルエンザの流行が見られなかったことは不幸中の幸いでした。
本日4月1日より、通常の診療時間の外来になります。
月、火、木、金曜日は、午前は9:00〜12:00、午後は14:30〜17:00、
土曜日は9:00〜12:00が受付時間になります。
宮城県では、新型コロナに感染する方の数が高い水準で推移しており、
いまだ、予断を許さない状況です。
引き続き、感染予防に努めながら、
安全に、レベルの高い治療を行って参りますので、宜しくお願いいたします。
発熱があり、来院される方は、
事前にお電話でご相談いただく事を、是非ご協力頂きますよう、お願い申し上げます。
半年間の経験より学んだことは、知りうる情報を把握し、
その中から、正しいと判断できる事実を選択し、
それを元に感染対策を構築し、
毎日毎秒それを実践することで、感染予防は可能だと言うことです。
わかりやすく、感染対策をご紹介した動画を公開していますので、
是非参考にされて下さい。
現在の状況は、なかなか厳しく、先行きが見えません。
様々な意見を声高に叫ぶ方もいますが、誰も正しい答えはわかりません。
チンアナゴを、ご存知でしょうか?
水族館の人気者です。
巣からからだをだして、水に漂っていますが、
ちょっとでも危険を感じると、すぐ巣に隠れます。
そして、しばらくすると、また巣から出てきます。
感染者数に一喜一憂し、
感染者数が減ってくると街に繰り出し、
感染者数が増えればステイホームでは、余りに策がありません。
チンアナゴと同じです。
コロナ禍というトンネルを抜けるには、
一人一人が、正しいと信じることを、
行動で示すことが大切だと、私は考えます。
4月からは、新型コロナウィルスの予防接種に協力します。
ファイザー社製のワクチンは、世界で多くの使用経験がありますが、
非常に高い感染予防効果があり、
重篤な副作用は極めて少ないのが事実です。
残念ながら、日本では、アナフィラキシーという接種直後の反応が
欧米より、多く見られていますが、
当院では、万全の体制で、安全に予防接種を受けて頂く準備を整えています。
まだまだ予断を許さない状況ですが、正しい情報をお伝えしながら、
コロナ禍の1日でも早い終息に向けて、
当院で行える医療を、今後もスタッフ一同全力で行って参ります。
院長